気付けば2月も中盤にさしかかり。
あとひと月もすれば、ウガンダに来て半年!わおわおー
そしてひと月もすれば雨期になってお米の栽培が始まります。
私の任地ナカロケ郡は1月の下旬から、次の雨期に向けてお米の種を配るための農民セレクションをしたり、ワークショップの準備をしたりで、活動も少しずつ慌ただしくなってきました。
(農民セレクション:マンゴーの木の下が集会所)
そして先日初めてワークショップをして、種を配った。
一人ずつ、名前を呼んで、種を手渡す。
もくもくと渡して、みんな無言で受け取っていくなか、
一人のおじいさんがにかっと笑って「Wanyala nabi! (どうもありがとう)」と一言。
頑張って育てましょうね!って思いながら渡したのだけれど。
農民の人を集めて私のプロジェクトの説明をするなかで、わたしはお米の種とどうやって育てるかのアドバイスはあげられるけれど、お金や、お昼ご飯や、農業機具、農薬、殺虫剤はあげられません、それでもいいですか?と言って同意してもらう。
けれども「どうして種だけしかくれないんだ、農業機具もほしい」「せっかくここまで来たのにソーダの一本もないのか」「なぜスイーツを用意してないの?」などの声がないわけじゃない。
そんなもやもやした思いをウガンダ人スタッフにつぶやいたら、彼らもやっぱり困っていた。
「私たちが農民の人たちにあげたいのは何も農業機具やソーダやお菓子じゃない、良い農業をしていくための知識や技術なのに。」
(農民を集めてのワークショップ)
ある地区では、世界的にも有名なNGOが援助に入っていて、ワークショップを開く度に参加者へソーダとお昼ご飯を提供する。だからその地区でワークショップをするなら、同じようにお昼ご飯を準備するかお昼の時間にあたらないように調整しなくちゃいけない。さもないと誰も集まらないらしい。
別に物をあげることが悪いわけじゃない。だってそのNGOがお昼ご飯をあげるのも、農民の人たちを支援しようとする彼らの「善意」からくるものだろうし。
だけど、物に捕われてしまって、本当に受け取ってほしいものである知識とか技術がおろそかになってしまうようにも感じる。もちろんきちんと開始時刻に来ている人もいるけれど、お昼ご飯食べたさにワークショップが終わる頃を見計らって来る人だっている。
そんなこともあって、なんだかなーという思いがありながらも、やっぱりしっかりやってくれる人はやってくれるわけで、真面目な人に国籍や人種は関係ない。
そんな彼らに対して私ができることも小さなことだし限られているけれど、私の活動を通してひとりでも多くの人がお腹いっぱいに食べられて、笑顔で楽しい日々を過ごせたらそれでいいなーと思う!