2013年10月25日金曜日

ウガンダ英語の罠


最近ちょこちょこ顔を出す小学校で、きのう、なんとも珍しいことにムズング(外国人)に出会いました!
イングランドから来たローリーは、この小学校で2か月間のボランティアをするそう。
任地で、わたし以外の外国人はほとんどいないなか、なんとも嬉しい出会いなのでした。
夢中になって長椅子に座っていろいろ話していたら、一人のウガンダ人が
 ” Can you extend a bit? ”と一言。
“ Ok~ ”とわたしは思ったけれど、英語ネイティブの彼女が
” What does it mean? (それってどういう意味なの?) ”と質問。
そういえば1年前、こんな戸惑いも多かった…と今になって思ったり。


extend は辞書で引くと、「引き伸ばす」や「広げる」という意味なので、こんなシチュエーションで言われると「一体何を伸ばすの?」って感じなのだけれど、つまりは「ちょっとつめて」ということ。

こんなウガンダ英語はじつはたくさんあって、例えば
Let me come. (ちょっと行ってくる、すぐ戻ってくるよ)
You are lost! (久しぶり〜しばらく見なかったね!) など。

あと文法を無視した
How is you? (= How are you?)
You called who? ( =What’s your name?
の意)
なんてのもよく聞いたりする。

はじめは「???」だったけれど、今ではネイティブ相手に使ってしまって自分も相手も戸惑うくらい、すっかりわたしにも定着してしまった。
そんなこんなで英語力が伸びたとはとても言えないのだけれど、彼らの言い回しを使えたり理解できたりするほうが、なんだか溶け込めたかんじがする。

こんなウガンダ英語が生まれるのも、やっぱり母語にあたるガンダ語やわたしの地域のマサバ語の文法と言い回しに引っ張られているからで、にもかかわらず英語がローカルなレベルまで浸透しているのは、しみじみすごいなぁと思う。
その背景には、部族ごとに全く異なる言語を話すという、日本では考えられないような理由があるわけだけれど、幼い子どもからおじいちゃんやおばあちゃんと呼べるような年齢の人とでも、英語で意思疎通が図れることは、なんだか感慨深いところがある。もちろん話せない人もなかにはいるのだけれど。



簡単な英語だったら分かるお米農家のおじいさん一家


そうは言っても、ウガンダ英語はやっぱりウガンダ人にしか通用しないわけで、ローリーとの会話でしっかり英語力をextendしていきたいところ!

2013年10月11日金曜日

ゴーヤと大根できました



農家の収入向上策の一環になれば、と始めた野菜栽培。

マーケットで見かけるのはトマト、ニンジン、タマネギ、キャベツとピーマンなど10種類くらいで、しかもどのお店も同じような野菜しか売ってない。
だから新しい種類の野菜を作ったらおもしろいんじゃないかしら、ということでニラ、ズッキーニ、ネギ、オクラ、ゴーヤに大根と、ムバレのマーケットでは見たことがない野菜を栽培することに。

そしてこのたび、ゴーヤと大根が収穫できました!



ニラとズッキーニは見事に芽が出ず、オクラは発芽したのに農家さんが誤って耕してしまい失敗。
そんな失敗があったからこそ、なおさら嬉しい収穫なのでした。

ウキウキとゴーヤの切り方と、大根のおいしい調理法をニャボ(ウガンダ人のおばちゃん)たちに伝授しようとはりきっていたのだけれど。



「全部もって帰っていいよ」とニャボたち。
いやいや、おいしいんだよ、栄養もあるんだよ、と言い含めて、とりあえず一つずつ置いていったけれど。


切ったゴーヤを見て「…。」なニャボたち。


食に対してはとことん保守的なウガンダ人。
新しい野菜を食卓にあげるのは、そう簡単ではないみたい。
ゴーヤの苦さはウガ人がよく食べるスクマウィキ(ケールの一種)と似てるし、大根だってニンジンと見た目が似てるんだけどな。

それでもわたしはわたしで、ゴーヤチャンプルと大根の煮物をおいしくいただけてハッピーなのでした。
このおいしさ、伝わってほしいけれども、まだまだ壁は越えられないなー。