2014年3月25日火曜日

同性愛とウガンダ


最近、日本でもウガンダのニュースが取り上げられたかもしれない。
欧米のメディアでは、ものすごく叩かれているウガンダ。
というのもつい先月、ウガンダの同性愛者に対して厳罰化が決定されたから。
同性愛が発覚した場合、懲役14年から終身刑が科せられる。


世界的に見ると、同性愛を許容する方向へむかっているようだけれど、ここではまるで正反対のベクトルにむかっている。
わたしは同性愛者ではないけれど、同性愛者の友人がいるし、そして彼ら彼女らの苦悩を完全ではないにしろ知っているから、この法律には異議を唱えたい。
どんな人を愛するかは自由であるべきことだし、国家がそれに対してとやかく言うことはできないと思う。


けれどもそれと同時に、「同性愛」という考え方が全く、完全に、受け入れられない世界がある、ということも忘れたくない。

ここ、ウガンダのように。

ここでは欧米諸国がなんと言おうと、同性愛者に対する嫌悪が草の根レベルである。それはもう、ちょっとやそっとじゃ拭い去れないくらい根深く。

たしかに、法律を作ってまで規制するのはあんまりだ。終身刑もひどすぎる。
けれども、この出来事に対する欧米諸国の反応が、いかにも「これだから途上国は遅れている」的な立ち位置で、きっとウガンダ人たちはそれに大きくプライドを傷つけられてしまったんだと思う。


わたしも、欧米諸国も、そういう世界があるんだって認めることが必要な気がする。同性愛を規制することが野蛮であるとか、教育が足りないとかではなくて、そういう価値観もこの世の中にはあるんだってことを。



きょう、なぜか同僚と農家さんと、作業しながら白熱した議論をもたらしたテーマなのでした。


そして作業の最中、またしてもハリネズミのハリだけを発見。前回来たときもあったんだけど!



彼いわく体は何かに食べられちゃったとか。でもこんなにきれいに食べることできるの?!しかもハリネズミを食べる動物ってなに?!なぞは深まるばかり。

2014年3月22日土曜日

種まき

先週から、ぱらぱら雨が降るようになりました。
いよいよ、雨期の到来、お米のシーズンスタートです。

前回、前々回と主に陸稲品種(田んぼではなく畑で栽培できる種類のお米)を普及していたけれど、ことごとく水不足で失敗。
今期も陸稲品種は続けるけれど、任期中最後のシーズンだから新しいことを、と思って思い切って水稲品種(田んぼを作って栽培する品種)にチャレンジすることにしました。

もともと6農家さんに配ろうと思っていたけれど、いろいろあって5農家に。
そのうち一人はカウンターパートとしても働くリチャードです。
おとといから、種を水に浸けたりの準備をして



きのう、きょうと畑で苗床作りを進めていました。



ここは水源のすぐ近くで、水不足に困ることはないだろうけれど、むしろ雨が降りすぎたりして流れてしまわないか心配。
そして人の通り道にも近いので、荒らされないか心配。
案の定、きょう種まきに来てみると、子ども?の足跡が。


これを見たリチャードは珍しくも激怒していました(笑)
まあ心配していてもはじまらないので、とりあえずやってみよう!というかんじ。

種は上手い具合に発芽したし


しっかり水田地下足袋も履いて準備おっけ。


朝、8時すぎから作業をしていたら、作業を終えた農家さん方がやんややんやと集まってきて、いろいろと手伝ってくれました。

いろいろありつつも、なんとか種まき終了。

2週間後の田植えに向けて、しっかり成長してほしい!

2014年3月3日月曜日

蜜蝋塗り


このまえせっかくネコが来たのに、まさかの犬たち(しかも家で飼ってるやつら)に襲われて死んでしまうというハプニング発生。
ウガンダ人はネコと犬は敵同士だからね〜よくあること、なんていうけれど、そこまで仲悪いっけ?
まえにも子猫が襲われていたので、うちの犬達は嫌いなんだろうけれど。




それはさておき。
収穫が終わったはちみつプロジェクト。
いまは、新たな巣箱を設置するシーズンになりました。

わたしが協力しているグループが、県の養蜂課の支援を受けられることになり、新たに30個の巣箱を手に入れました。
ひとつあたり70.000Ush(2800)と、農民の人にとっては決して安くない巣箱。
グループでやることや、良い土地があることなど、いろいろないいコンディションがそろったため、今回の支援が決まったそう。
定期的にミーティングも行っているので、結構よくまとまったグループだと思う。


そんな彼らの養蜂箱のバーに、蜜蝋を塗る作業を行いました。
養蜂箱は、3層構造になっています。



アルミでできたふた、ミツバチが巣を作るバー、そして本体。
この養蜂箱、じつはただ置いているだけではあまりミツバチたちは来てくれない。
もちろん運良く住んでくれる場合もあるけれど。
彼らを惹き付けるために使うのが、はちみつを絞ったカスから作られる蜜蝋。



これをバーの間にある隙間や、養蜂箱本体にある穴=ミツバチが出入りするところに塗ることで、ミツバチが引き寄せられて住み着くようになります。


蜜蝋は細かく砕いて



湯煎で溶かして


バーにある隙間に流し込む。



ひとつの養蜂箱あたり、約25本あるバー。


どーん、とバーの山


養蜂箱30個分のバーの山をまえに、とても1日じゃ終わらないだろうと思っていたけれど、朝から初めて3時すぎには終わったのでした。

これで無事に設置できそう。

今月はお米の普及活動も再開予定!
早くも、任期中最後のお米シーズン。
ちゃんと雨期が始まることを祈るばかり。