2014年7月22日火曜日

穂狩りと疑惑の牛肉



リチャードの知り合いが亡くなってしまって、そのお葬式やらで遅れてしまっていた収穫作業。
きょう、やっとスタート。

いま収穫期なのはX-ZIGNANERICA6の一部分。
7割くらいは色づいているのだけれど、それでもまだ緑の穂もある。
とりあえず、鳥に食べられちゃうまえに収穫しなきゃ!ってことで、色づいたものだけ穂狩りすることに。



3時間の作業で、これだけ穫れました。



ずっしり、5キロくらいかな。

お米のサンタクロースだ〜とか言ってはしゃぐ


それでも今日狩り終わったのは植えた3分の1くらい。
たった500グラムしか種を植えてなかったので、上出来!
20キロ近くとれたらいいな。

そのあと野菜栽培をやっている篤農家さん訪問。
そしたら、庭先で牛がさばかれていました。

がやがや群がる村人たち

なんでもこの牛さん、内臓か何かの病気で歩けなくなってしまって、獣医からもうお肉にした方が良い、と言われて今朝から解体作業が続いている模様。

1キロ5000Ush (200円くらい)で村人に売られていました。
日本だったら病気の牛の肉を売るなんて、ありえないんだろうなー(苦笑)
まあ村の人たちにとっては珍しいお肉だから、病気だろうとなんだろうと、あんまり関係ないのかも。

一緒にいたリチャードは、ちゃっかり篤農家のお母さんからお裾分けしてもらっていた。
「ナンボーゾ(わたしの現地名)もいるか?」と聞かれて、さすがに躊躇…
お肉の料理の仕方知らないから〜とか、適当なこと言っていたら、リチャードが
「日本は肉より魚が主流だからな」ともっともらしいことを言ってくれて上手く収まった…

だけど結局、お昼ご飯にリチャードが作ったピラオ(炊き込みご飯)にがっつりこのお肉が入っていたので、わたしの胃袋にもしっかりおさまったのでした…


あしたもまだまだ、収穫作業つづきますー!

2014年7月12日土曜日

うれしい変化


旅が終わって家に帰ると、南アフリカとのギャップにずいぶん苦しむ…
家では水浴び場にヤモリが死んでて、トイレは蟻が大量にはびこって、部屋はネズミの糞だらけ…
なんでウガンダはこうなの!!!と思うことも多いけれど、そんなことも言ってられないのでとにかく活動へ。

リチャードの田んぼでは無事に3種類すべて出穂して、NERICA6X-ZIGNAは来週あたり収穫ができそう!7月初旬に収穫が見込まれていたX-ZIGNAは穂が色づくのに時間がかかって、もう少し待つことに。NERICA6は場所によって生育にばらつきがあるけれど順調、ぐんぐん育っているWITA9は着実に出穂して、なかなかの収穫が見込まれています。
鳥害(鳥が稲を食べること)が気になるところだけれど、いまのところそれほど大きな被害はないのでひと安心。



リチャードは来期にどの品種をたくさん植えるのか、悩むのに忙しい。
どの品種もそれぞれメリット、デメリットがあるので、いろいろ考慮して一番収穫が多くなるように、次のシーズンもがんばってほしいなー。

そう、来期は8月末から9月以降の作付けになるから、もうわたしは携わらない。さいきんになって、やっとその実感がでてきた。
結局、2年間で携わった3シーズンのうち、まともに収穫ができそうなのは今期だけ。それもたった3件の農家への普及だし。成果らしい成果はあげられなかったなー…とつくづく感じるのだけれど。

きょう、リチャードの田んぼを歩き回っていて、ふと隣りの田んぼをみたら、1列ずつ、きれいにラインで植わってる。



「あれ、こっちにも植えていたんだっけ?」と思ったら、お隣さんの田んぼで。
なんでもリチャードの田んぼでラインで植えているのを見て、良さそうだからと真似したらしい。草取りもきれいにしてあって、とても上手に整備されてる。
よく見わたしてみたら、じつはそんな田んぼがまわりにちらほらあって、ちょっとうれしくなった。

ラインで植えることで草取りや収穫が楽になるし、稲と稲の間に適切なスペースが確保されることで、栄養も十分行き渡って発育がよくなる。
だけど「ラインで植える」という作業は、思った以上に手間がかかる。お米以外にもトウモロコシやミレットや、そのほかたくさんの作物を作る農家にとって、この作業は負担になるからやらない人が多い。
実際、今までやった2シーズンのうち8割以上の農家さんはラインで植えず、ランダムに植えてた。ワークショップで「ラインで植えてね」って強調して、みんなしきりにうなずくのだけど、実際の畑ではぐちゃぐちゃに植えられているってことが何度も何度もあった。

だからこそ、何も言っていないのに、真似してくれているのがすごくうれしかった。
彼らの収穫も、前のシーズンより良くなりますように!


2014年7月5日土曜日

最後のホリデー


気がつけば、7月。
先月末はわたしの3か月前にウガンダに来た先輩隊員たちが帰国し、隊員も減ってちょっと寂しくなりました。
でもわたしの任期もあと2か月ちょっと。
やらなければならないことはあるけれど、ちょっと息抜きも必要ってことで、最後の休暇に1週間南アフリカ共和国のケープタウンへ行ってきました。

噂には聞いていたけれど、とてもとても、とても都会!!!
久々の近代的なシステムの数々にたじろいでばかり(笑)

今回の旅の目的は日常を忘れてリラックスすること!
おいしいものを食べて飲んで、たのしく買い物をして、自分を甘やかす旅でした(笑)

旅の前半は宿で仲良くなったドイツ人のレベッカと一緒にショッピングモール巡り!


もう近代的すぎてついていけない〜


久々のマクドナルドも楽しみました。

町並みはまるでヨーロッパで、信号を信頼できるとか、車が歩行者を優先してくれるところとか、片道3車線以上あるとか、もうなにもかもウガンダとはかけ離れていて、同じアフリカとは思えない。


空も広くて、海もきれいで、冬の始まりとはいえ日差しは強くて、でも風がここちよい。久しぶりの寒さになんだか心浮き立ちました。

旅の中盤からは同期と合流して観光地巡り!
まずはケープタウンの象徴、テーブルマウンテンへ。

港町ウォーターフロントから見たテーブルマウンテン


ロープウェイで上までいけるけれど、せっかくなので歩こう〜ってことでハイキング。
がしかし、2時間弱で着くはずなのに、まだ着かない…
しかもロープウェイがあるのは、進行方向の後ろ側。
わたしたち、一体どこに向かっているの…?
と思いながらも突き進み、かれこれ歩くこと4時間弱。
もうひとつの頂上Devil’s Peakに着きました。
もう何がデビルなんだかさっぱりわからないけれど、頂上からの眺めは最高だったので、結果オーライ!

やたら犬を連れて登ってる人が多かった

お昼も食べずに登ってたので、もうふらふらになりながらレストランを探しにビーチへ。


白い砂浜に夕日が映えてきれいでした。
たまたま入ったレストランでは、ウガンダではめったにお目にかかれない生ビールをはじめ海鮮まつり!

生ガキにエビにロブスターに、そして南アの特産ワインも楽しんで大満足なのでした。

そして次の日はケープタウンからちょっと足を運んで、ワインの産地ステレンボッシュへ。ワイナリー見学に行きました。


工場のなかはワインの香りが漂って、それだけで酔いそう(笑)
ワインが作られる行程を説明してもらい、ツアーの終わりにはテイスティング。

6種類くらい、試飲させてもらってほろよい気分(笑)
次の日にはブランデーセラーにもいって、お酒をたしなむひとときでした。


ケープタウンに戻った最終日は旅のメインのケープ半島ツアーに参加!
アシカが有名なハウト湾、ケープペンギンのいるボルダーズビーチ、そして喜望峰を巡るツアー。
喜望峰ってアフリカ最南端かとおもいきや、最南西端っていうなんとも微妙な位置づけだったんだね(笑)
アシカも

ペンギンも

かわいかったー!
水族館でみるよりも、やっぱり野生は生き生きしてるね。

そして喜望峰は意外にあっさりしていたけれど、そこから見える海が南極に続いてるんだなーと思うと、ずいぶん遠くに来たことを実感。


そして最後の晩餐には日本食レストランで日本食を満喫!

梅酒に日本酒に枝豆に、うなぎのすしロールにお寿司に…
しあわせってこういうこと〜^^大満足!

南アではシーフードをはじめ、ダチョウ、クロコダイル、クドゥ(鹿の一種)などなどのゲームミートも頂いて、ずいぶん充実した食生活でした!

これからまた2か月ちょっと、現実にもどってバナナとトウモロコシと水浴びの生活、がんばります〜