2014年7月12日土曜日

うれしい変化


旅が終わって家に帰ると、南アフリカとのギャップにずいぶん苦しむ…
家では水浴び場にヤモリが死んでて、トイレは蟻が大量にはびこって、部屋はネズミの糞だらけ…
なんでウガンダはこうなの!!!と思うことも多いけれど、そんなことも言ってられないのでとにかく活動へ。

リチャードの田んぼでは無事に3種類すべて出穂して、NERICA6X-ZIGNAは来週あたり収穫ができそう!7月初旬に収穫が見込まれていたX-ZIGNAは穂が色づくのに時間がかかって、もう少し待つことに。NERICA6は場所によって生育にばらつきがあるけれど順調、ぐんぐん育っているWITA9は着実に出穂して、なかなかの収穫が見込まれています。
鳥害(鳥が稲を食べること)が気になるところだけれど、いまのところそれほど大きな被害はないのでひと安心。



リチャードは来期にどの品種をたくさん植えるのか、悩むのに忙しい。
どの品種もそれぞれメリット、デメリットがあるので、いろいろ考慮して一番収穫が多くなるように、次のシーズンもがんばってほしいなー。

そう、来期は8月末から9月以降の作付けになるから、もうわたしは携わらない。さいきんになって、やっとその実感がでてきた。
結局、2年間で携わった3シーズンのうち、まともに収穫ができそうなのは今期だけ。それもたった3件の農家への普及だし。成果らしい成果はあげられなかったなー…とつくづく感じるのだけれど。

きょう、リチャードの田んぼを歩き回っていて、ふと隣りの田んぼをみたら、1列ずつ、きれいにラインで植わってる。



「あれ、こっちにも植えていたんだっけ?」と思ったら、お隣さんの田んぼで。
なんでもリチャードの田んぼでラインで植えているのを見て、良さそうだからと真似したらしい。草取りもきれいにしてあって、とても上手に整備されてる。
よく見わたしてみたら、じつはそんな田んぼがまわりにちらほらあって、ちょっとうれしくなった。

ラインで植えることで草取りや収穫が楽になるし、稲と稲の間に適切なスペースが確保されることで、栄養も十分行き渡って発育がよくなる。
だけど「ラインで植える」という作業は、思った以上に手間がかかる。お米以外にもトウモロコシやミレットや、そのほかたくさんの作物を作る農家にとって、この作業は負担になるからやらない人が多い。
実際、今までやった2シーズンのうち8割以上の農家さんはラインで植えず、ランダムに植えてた。ワークショップで「ラインで植えてね」って強調して、みんなしきりにうなずくのだけど、実際の畑ではぐちゃぐちゃに植えられているってことが何度も何度もあった。

だからこそ、何も言っていないのに、真似してくれているのがすごくうれしかった。
彼らの収穫も、前のシーズンより良くなりますように!


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