ウガンダを舞台にした映画はいくつかあって、ツタヤでレンタルもアマゾンで買い物も、日本で簡単に入手できます。
そんな映画のひとつが『War Dance』
アフリカの国々が根本に持つ問題に触れているだろうから、ウガンダだけでなく、アフリカにお出かけ予定の方は要チェックな映画!
舞台はつい最近まで反政府軍Lord Resistance Army (神の抵抗軍:通称LRA )が活発に活動していたウガンダ北部地域のある小学校。
この小学校が音楽コンクールに出場するというドキュメンタリー映画。
おととしの夏、ケニアに行くために在日ケニア大使館にビザ申請へ行ったとき、このポスターが貼ってあっておもしろそう〜と思っていた映画。
まさか自分がこの国で暮らすとは思っていなかった!
この映画に出てくる地域は首都カンパラや私が暮らすウガンダ東部とは気候も環境も、住んでいる部族も違っていてとても興味深い。
そしてとても衝撃的なのはLRAの残虐な行為の数々。
子どもたちを誘拐して兵士にしていた彼らは、もう目を覆いたくなるような行為の数々を行った。
子どもたちの負った傷は未だに癒えていないけれど、それでも音楽が、歌が、踊りが、子どもたちの助けになっている。
この映画のなかで、難民キャンプの食料援助のシーンがあって、一人の子が「世界中の人々が、アフリカと聞けばこのキャンプの姿を想像するだろう」というようなことを言っていて、正直そのとおりだと思った。
わたしが「ウガンダに行く」と言ったとき、広大なサバンナと動物たちを想像した人もいれば、こんな先進国とはかけ離れた難民キャンプのような様子を思った人も多かっただろうなと。
でも本当はそんなことなくて。
1日1ドル以下で生活している人がいるのは確かだけれど、一方でベンツやトヨタの車を乗り回す人だっている。
日本じゃ考えられないような大きな悲しみに打ちのめされている人もいるけれど、それはその人の一面にしかすぎなくて。
歌がすき、踊りがすき、楽器がすき、っていう国籍も民族も部族も関係ない、わたしたちと共通な思いだってたくさん持ってる。
ちょっとした想像力でわかることだけれど、それがなかなか難しい。
異文化理解は口で言う程簡単じゃなくて、苦しくて理解し難いこともあるけれど、こういうアートを通すとなんだかすんなり受け入れられる気がする。
それに、伝統芸能の素晴らしさ。
ウガンダでは部族ごとに言語も文化も慣習も違っていて、歌、踊り、リズムにそれが顕著に表れている。
いろんな部族の音楽を楽しめるのもこの映画の醍醐味だし、こうやって彼らのルーツを支える文化や、それを誇りに思う気持ちが着々と子どもたちに受け継がれているのを見るのは、なんだか少しうらやましくもなる。
毎年この音楽コンクールは開催されているみたいなので、今年はぜひとも行ってみたい◎
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