2013年8月24日土曜日

エルゴン登山


今月はじめ、3泊4日で近くにあるエルゴン山へ登ってきました。
ウガンダで1番目に高いのがルウェンゾリ山、5109m
そして2番目に高いのがこのエルゴン山、4321m
なんとオリンピックの陸上金メダリストであるウガンダ人、キプロティッチの出身地はこの近くです。
そりゃ足速くなるわ、という生活環境。


3泊4日の登山でガイドをしてくれたのはヨコハマさん(本名アハメッド)28歳。



ウガンダ名を持つわたしたちを真似してか、自分の日本名はヨコハマだ、と名乗ってすっかり定着。
雨が降ったらバナナやヤムイモの葉っぱを傘代わりにしていて、なんともたくましいガイドでした。


まず第1日目は朝7:30に宿を出て、ヨコハマとともに登山口へ。
別に登山口らしい登山口はなくて、とりあえず民家の合間を歩く。



1時間くらい歩いて、やっと民家を抜けて丘がちな道を登る。
と、雨が降り出す。。。
1時間近く足止めを食らいつつも、雨の中歩いてキャンプ地についたのは夕方近く。
1日目のキャンプサイトは2900m
そして雨の制ですっかり体が冷えてしまったけど、夕食に作ったリゾットで温まる。
温かいものを食べれる幸せを噛み締めたのでした。

2日目はのんびり9時ごろに出発。
前夜にメンバーの一人が体調不良でどうなることかとハラハラしたけれど、無事に回復して登山続行!
1日目とは打って変わって、熱帯雨林のなかをひたすら登る。



でもときどき竹が生えてたりして、アフリカにいることを忘れてしまうような風景。
幸運にも天気が良くて青空も垣間みられるなか、3時すぎに3500mのキャンプサイトへ到着。
3000mを越すとだんだん息がきつくなってきて、3500mのキャンプサイトではちょっとした斜面を登るだけで息が切れる。。。
3500mといえば富士山の頂上よりちょっと低いくらい。
そりゃ酸素も少なくなってるわけで。
常に深呼吸をする状況で息苦しい。
登山二日目ともなれば疲れも溜まってるだろうし、次の日がアタックだから早く寝よう、ということで明るいうちにテントに入ったものの。
狭いテントと息苦しさで上手く寝付けないし、なんか暑い…


何度も目を覚ましながら迎えた3日目の朝。
体温を測ると37.7℃…!
でもここまで来たんだし、なんとしても頂上に行きたい!
っと思ってとりあえず解熱剤を飲んで頂上アタックスタート。
お昼過ぎにはキャンプ地に戻って来れるよ、というヨコハマの言葉を信じて、朝7時にキャンプ地出発。


 幸運なことに清々しく晴れて、息苦しいけど綺麗な眺め。

そろそろ、ジャクソンズ・プールと呼ばれる湖が見えるよ、もうすぐ、もうすぐ、
と言われ続けて11時になり、ようやく到着。標高4050m



新鮮な湖の景色に加えて4000m突破に嬉しい反面、頂上の4321mにはいつ着けるんだろう、と疑いはじめる…
ここからが長かった…

もうすぐだよ、と言うヨコハマの言葉を裏付けたくて、
次々に目に入る高い丘が頂上じゃないかと言いながらそこに向かいつつ、
あっさり追い越してしまうことを何度も何度も繰り返す…



出発時に晴れていた天気も、お昼を過ぎるとだんだん雲行きが怪しくなってきて、標高が上がったのもあってか、霧のなかをひたすら進む。



本当に、心が折れそうだったー

もう、ここが頂上でもいいんじゃない?
みたいなやり取りを何度もしながら、それでも一歩一歩進めて行く。

そしてついに3時半すぎ、ようやくエルゴン山頂上4321mに到着!



ちょうど雲も晴れて素晴らしい景色も堪能。
そして麓から持ってきたハイネケンも堪能。
3日かけて一歩一歩登ってきただけに、感動もひときわ。
みんなで写真とってはしゃいで、登頂の喜びを噛み締めたのでした。

でもそれもつかの間。
登って来たからには、当然降りなければならなくて。
7時には日が暮れてしまうから、そのまえにはキャンプに戻らなくちゃいけない、ということで、
8時間以上かけてきた道を一気に下る。
いつまでたっても帰ってこない私たちを心配してくれて、キャンプ地で待っていた荷物運びのポーターたちが途中まで迎えにきてくれていて、そんな優しさにもちょっと感動。
そして午後7時、無事に3500mのキャンプサイトまで戻って来れたのでした。
この夜は登頂達成に安心したのもあり、高度順応していたのもあり、ぐっすり眠って体調も回復。
素晴らしい星空と流れ星も見れました。

最終日は8時にキャンプを出発して、11時には初日のキャンプサイト2900m地点に到着。
上手く行けば2時ごろには登山口周辺に着くかな、と思いきや雨。
足場が滑るし激しい雨で斜面の道はまるで川…
慎重に降りたこともあり、登山口に着いたのは午後4時ごろ。
体中がすっかり冷えて疲れきっていたけれど、それでも達成感で充実した心持ちなのでした。

それからムバレタウンに戻ってホットシャワーで芯から体を温めて、おいしいインドカレーで胃を満たして、ふつうに暮らせる喜びをこころから味わったのでした。

ひとりだったら、絶対途中であきらめていたな、と思う。
応援してくれた周りのみなさまと、とくに一緒に登ってくれた隊員仲間に感謝!
ほんとにいろいろあったけど、今思えば良い思い出◎
ありがとう!


しばらく登山はいいかなーと言いたいところだけれど、来月はアフリカ最高峰、タンザニアのキリマンジャロ山にチャレンジ(笑)
日本には存在しない高さだからね!
今のうちに行っとかないと!
無事登頂目指して、トレーニングのランニングもがんばる!

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