ウガンダで2番目に高いエルゴン山、4321mの登山からきっかり1か月。
こんどはアフリカ最高峰、タンザニアにあるキリマンジャロ山へ行ってきました。
麓のモシタウンから見たキリマンジャロ山
日本では全くもって山ガールではなかったのに、勢いで決めてしまったキリマンジャロ登山。
出国前日に動物園ではしゃいだり、出国当日にビザを取りに行ったり、あたかも余裕綽々のように振る舞っていたけれど、内心ビビリまくり。
3泊4日のエルゴン山で、もう懲り懲りだったしね。
4000m級のエルゴン山で心が折れそうだったしね。
それにもかかわらず、アフリカ最高峰のキリマンジャロ、行っちゃいました。
全行程6泊7日。
標高は5895m。
ほぼ6000mってことは、プロペラ機が飛ぶ高さと同じくらいだそうです。つまりは、人間がいるべき高さじゃないってこと!
それを聞いて更に小心になる。
そんな不安満載のなか、頼りになったのがアヤちゃんことガイドのAYAKO。(本名!)
かわいらしい名前とは反対にあごが割れてるゴツめの顔立ちだけど、キリマンジャロに176回の登頂記録を持つ、ガイド歴8年の大ベテラン。
彼とサブガイドのジュリアス、シェフ1人、ポーター14人の計17人のチームで、7日間の山登り開始。
キリマンジャロの山頂に行くには、7つのルートがあります。
全部山小屋泊ができるルートから、植生が楽しめるルート、難易度の高いルートなど様々。
今回は、植生も風景も楽しめて、高地順応もできるマチャメルートでの挑戦。
記念すべき第1日目はキャンプ地まで18kmの道のり。
まるで「もののけ姫」の舞台のような、太古の森を突き進む。
といっても、登山道はしっかりしていて、この地点ではまだトイレが途中にあったりする。(もちろん水洗ではないけれど)
お昼はサンドイッチ、ゆで卵、ローストチキンなどのお弁当をピクニックよろしくいただく。
そして17時ごろ、マチャメキャンプ(2829m)に到着!
もうすでにポーターさんたちは到着していて、テントも準備万端。
すぐに洗面器で温かいお湯が出てきて顔や手を洗って、食事用テントのなかへ招かれる。
ディナーを待つ間、お茶類とポップコーンをいただきながらまったり。
エルゴン山では自分たちで料理もしていたから大変だった。
料理の手間がないのは、疲れた体にすごくありがたい。
ディナーはさすがシェフが作るだけあって、任地で食べるものよりも豪華。
スターター、メイン、デザートとでてきました。
オシャレなスターターのチキン
ご飯がおいしいのでテンションもあがる!
2日目は3837mのシーラキャンプまで9kmのトレッキング。
ごつごつした急な岩場を登って行く。
3000mを越えるとさすがに息も切れてくるんだけど、飄々と重い荷物を抱えながらも歩くポーターさんたちを見ると本当に頭が下がります。
この日は朝早く出発したこともあり、お昼にはキャンプ地に到着。
目指すキボハットが夕日に照らされて、綺麗に見えました。
みんなで夕日を眺めながら、気合いを入れ直す。
3日目は高度順応の日。
4637mのラバタワーキャンプまで上がり、3976mのバランコキャンプまで下がって宿泊。
高山病予防の薬を飲んではいても、やはり油断は大敵。
ちなみに高山病の予防には、お水をたくさん飲むことが必要。
そして予防薬には利尿作用があるのでトイレに行く回数がすごく増える。
高地に行けば行く程、水を飲まなくちゃいけないけれど、その分トイレも行くので大変。それだけで息が切れる…
でも酷い頭痛や吐き気に苛まれることに比べれば、たくさんトイレに行くほうがずいぶんましなんだろうな。
しかも夜にはトイレへ行くついでに天の川や流れ星など、満点の星空が見られて、なんとも嬉しいのです。
そんなわけで4600mを越えての高度順応。
やっぱり息は切れるけれど、ゆっくり登ったからかエルゴン山の時ほどきつくは感じなかった。
壮大な景色があったからなのも理由の一つだろうけれど。
4日目は4673mのバラフキャンプを目指す。
さすがに高地になると植物の背丈も低くなってきて、瓦礫のような石がたくさん道に散らばっている。
こんな風景を英語ではalpine desert(高地砂漠)って言うみたい。
急な上り坂も多いし、4000mを越えると息も苦しくなってくる。
だけどこの日のキャンプ地はもう天空の地で、雲がすぐ近くに広がって幻想的な風景でした。
それでもさすがに4600m越えでのキャンプは辛い…
水も食品も冷蔵庫に入れてるかのようにキンキンに冷えるし、テントから出てトイレに行くだけで息が切れて一苦労。
そうしてあまり眠れないまま、登山開始5日目、頂上アタックスタートの午前3時に。
登って登って下り坂の巻につづく!
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