2013年11月27日水曜日

カンパラマラソン

中学生のころ、確かちょうど今くらいの時期に体育の授業であった持久走。
持久走がある日の朝はほんとに学校行くのが憂鬱だった。
それほど ”走る” ことが嫌いだったのに…!

6月くらいにエルゴン山、キリマンジャロの登山を決めてから、トレーニングも兼ねてすこーしずつ走りはじめました。

そうは言っても、任地で走ると「なんで走ってるんだ?!」って呼び止められたり、子どもが10人くらいついてきたりして、全くジョギングの意味を理解してもらえない(笑)
だから専らカンパラに用事があって滞在しているときだけしか走っていなかったのだけれど、走るのが楽しい!って思えるようになったのは、わたしにとってずいぶん大きな変化。

大して距離も頻度も多くないけれど、朝ちょこっと早起きして、朝もやがかかる町並みを見ながら走るのが気に入って、ちょくちょく走っていたこのごろ。

そして先日24日に、毎年ウガンダの首都、カンパラで開かれるカンパラマラソンがありました。
エルゴン山やキリマンジャロ登山と同じく、ノリで10kmマラソンの参加を決めてしまって。
トレーニングも何もないまま参加したけれど、無事完走しました◎

カンパラマラソンでは10km、21kmと42kmの3つのコースがあって、参加費は一律20.000Ush(約800円)。
もれなく、主催者であるMTN(携帯電話会社)のタンクトップ、ウォーターボトル、リストバンドやサンバイザーなどのグッズがもらえます。

黄色づくし!


サンバイザーとか付ける人そんなにいないだろうな〜と思っていたら、ウガンダ人参加者の9割はつけてました(笑)

当日は朝6時集合の7時スタート予定。
だけど案の定、アフリカンタイムで10km部門は30分遅れてのスタート。
でも遅れてちょっとよかったのは、ウガンダ人のロンドンオリンピック、マラソン金メダリストのキプロティッチが見られたこと!
彼は走らなかったけれど、ステージに来て声援を送ってくれました。

写真がないのが残念だけれど、とにかく人が多かった。
なんでも、フルの参加者は100人ちょっと、ハーフは200人くらいで、それに対してなんと1万5000人くらいが10km参加者ということで、スタートするのがまず大変。
とりあえず人をかき分けてかき分けて、歩いてのスタート…
やっと広い道路に出てから走り出したけれど、サイズの大きいウガンダ人女性はのんびり歩いてるし、マラソンなのにキックボード乗ってたり三輪車に乗る子どもがいたり、とにかく自由。
そして給水ポイントではペットボトルとスポンジがコース一面に捨てられていて邪魔!
コースの脇に投げるとか、給水ポイントのすぐ近くのゴミ箱に投げるのが日本や諸外国の大きなマラソン大会では一般的のようだけれど、そんなアイディアないからね。
走るのがキツイというより、ペットボトルやスポンジや、大きめサイズの女性たちなどを避けながら走るのがきつかった…
そして丘がちなカンパラ、最後に長めの登り坂があって、そこではやっぱり歩いてしまった〜。
でも思ったよりも早くゴールできて、何より完走できたのがうれしい!
5月にはウガンダの観光地のひとつ、ジンジャでもマラソン大会があります。
タイム更新をめざして、参加できるといいなー!

2013年11月18日月曜日

社会科見学


先日の日食イベントでお世話になった小学校が、社会科見学に行くということでお供させてもらいました!
行き先は外国人観光客も多く行くジンジャ。
ジンジャへ行く途中で猿を見て、それから砂糖工場を見学した後、ジンジャの目玉であるナイル川の源流を見るというスケジュール。
予定出発時刻は朝の5時半。
半分冗談かと思ったけれど、先生方は至って本気。

結局はバスが来るのが遅れて6時半にムバレを出発しました。
それから一路ジンジャへ。2時間半のバスの旅。


25人くらいが定員のバスに、子ども43人と先生2人とわたしが乗り込んで、ぎゅうぎゅう詰め。
それでも席から立ち上がって我先にと外の風景を眺める彼ら。

移動の間中、先生は“What is this? (これはなに?)”の質問を続けて、子どもたちをしっかりリード。
この小学校は、ほとんどの子どもたちが孤児で、寄宿舎で寝泊まりしています。
だからこんな機会がないとほとんど学校の外に出ることがない彼ら。
わたしにとってはもう当たり前の風景も、目を輝かせて眺める彼らを見てるとこっちまでわくわくしたのでした。

途中、猿が見られるというポイントで一時停止。
先生がバナナを一本投げると、どこからともなく猿が飛び出してきてむしゃむしゃバナナをほおばる。



その様子に子どもたちも大興奮でした。
こんな猿が野生にいるのも、さすがアフリカといったところ。

それから砂糖工場であるKAKIRA SUGAR WORKSへ。
たしかインド人がオーナーなのかな?
でもウガンダではとてもメジャーな企業のひとつ。
砂糖だけでなく、キャンディーなどのお菓子も生産しています。
見学の予約をしていたはずなのに、担当者が不在で手続きに時間がかかり、2時間待つことに…
やっとこのことで工場内に入ることができて、キャンディー部門の見学にいくことに。



甘い香りと見たことのない大きな機械に先生も含めて一同大興奮。
おしまいにはキャンディーをプレゼントしてもらって、待ち時間の疲れもふっとぶ。

大興奮のまま、ナイル川の水が流れ込む湖の畔へ。



初めてたくさんの水を見るこどもたちのはしゃぎぶりもすごかった。
このとき時刻は4時過ぎ。
その後ようやくランチへ出発。
地元のレストランにてそれぞれ思い思いのご飯を注文して、大満足。
わたしにとっては飽きてきたくらいのチップス&チキンやウガ飯も、彼らにとってはごちそうで。
たいしたことのないメニューだけれど、いつもより美味しく感じたのはこどもたちのおかげ。

遅めのランチを終えて、やっと本日の目玉であるナイルの源流訪問へ。
なんでも、インド人のマハトマガンディーの位牌が、彼の遺言によってナイル川にまかれたらしく、彼の銅像がありました。

ガンディーと共に記念撮影


それからモーターボートに乗り込んで、水が湧き出ている源流のポイントへ。
初めて乗るボートにも大興奮。


そんなこんなで先生も子どもも大満喫した1日なのでした。
時間通りにいかないウガンダ人のルーズさを改めてかんじたけれど、それはそれでおもしろかったのでした。
帰りのバスでは1時間近く感謝の賛美歌を歌っていたけれど、終わったとたん口を開けて爆睡する子どもが続出(笑)
きっと、一生忘れられない1日になったんだろうな。
そんなこんなで帰ったのは夜の10時すぎ…
日本ではありえないような、長い長ーい社会科見学なのでした。




2013年11月6日水曜日

日食観察会


11月3日に、ウガンダでは日食が観察されました。
きれいな日食が観測できると言われていたウガンダの北部地域には、世界中から天文学者や観光客が押しかけたのだとか。
新聞の第一面にもEclipse(日食)の文字とともにウガンダの大統領、ムセベニさんが。
彼も日食グラス片手に観察したそうです。



去年、5月に日本でも日食が観測されたこともあり、日本でも話題になっていた今回の日食。
とても幸運なことに、横浜市から日食グラスを寄付していただき、わたしの任地にある小学校で日食観察会を行いました。


日食グラスの他に、日本の学校紹介や小学生からのメッセージもいただきました!


日食は夕方の4時すぎに始まるということで、それまでCultural Festivalといったかんじで、日本の文化紹介やポン菓子の実演をやりました。

隊員による空手ショーや、アブラハムの子~ガンダ語ver.~の歌とダンス、そして大迫力のポン菓子実演に子どもたちも先生たちも大興奮でした。



ただ、甘いポン菓子は子どもたちに大人気だったけれど、先生たちからは甘すぎる!とのご意見をいただいたり。
紅茶に5杯も6杯も砂糖を入れるのに、お米が甘いのはやっぱりなんだか腑に落ちないみたい。
だから先生方には砂糖なしのポン菓子が好評でした。
ウガンダでポン菓子ビジネスをやるなら、ちょっと工夫が必要かも。

そして4時過ぎ。
少しずつ、太陽が欠け始めて日食がスタート。



雨は降らなかったけれど、ちょっと雲が多くて雲の合間から覗く太陽を頑張って観察しました。


それから理数科隊員による、どうして日食がおこるのか?というレクチャーで日食のメカニズムもばっちり。



お約束のウガンダタイムで1時間近く遅れてのスタート&雲行きが怪しいお天気だったけれど、おかげさまで文化紹介も日食観察も大成功に終わったのでした。


手伝ってくれた隊員&専門家のみなさま、どうもありがとう!
そして日食グラスを送ってくれた横浜市のみなさまにもありがとう!