ウガンダの宗教は、いまやキリスト教やイスラム教などが主流ですが、それでも昔ながらの信仰が残っているのもたしか。
今回チャンスに恵まれて、樹霊信仰が残るムベンデ県のナカイマツリーを訪ねました。
じつはこのナカイマツリーは、梨木香歩さんという作家が書いた「ピスタチオ」という小説にでてきます。
梨木香歩さんはわたしが大好きな作家さんで、ウガンダにも何冊か本を持ってきたほど。
この「ピスタチオ」という小説も、大学生のころに読了。読んだ頃はちょうどケニアに旅行するまえで、アフリカってこんなところか、くらいにしか思ってなかったと思う。
それにこの小説は彼女の他の小説にくらべてちょっと趣が違うこともあって、図書館で1度借りて読んだだけだった。
それがこっちに来て1年ちょっと経ってから、そういえば梨木さんはアフリカの小説を書いていた気がする、とふと思いついて調べたら舞台がウガンダでびっくり。
日本から送ってもらって改めて読み返してみたら、いまでは聞き慣れた地名や人名に溢れていて、ウガンダあるあるにも頷けて、物語をずっと近くに感じる。
ウガンダのことやナカイマツリー、樹がある街ムベンデの様子は小説中に細かく描かれていて、非常に興味深いので興味がある方はぜひご一読を。
ナカイマツリーの近くにあった看板はまさかのガンダ語解説のみで、わたしにはさっぱり理解できなかったのでこの小説から補足すると、ナカイマツリーはナカイマという不思議な力を持った女性が変身した姿らしい。ナカイマツリーにお祈りすると双子を授かる、という言い伝えもある。もちろん、それ以外の願い事も受け付けてもらえるけれどね。
お供え物として1つ200Ush (約8円)のコーヒー豆の包みを二つほど購入。
中は実ごと乾燥させたのコーヒー豆。
これを持って、ツリーの壁のような根と根の間に座って、呪術師のおばあちゃんが唱える呪文を繰り返して願い事を伝える。
いくつでもお願い事していいよ、という言葉に甘えてたくさんしちゃった!
そしていつの日か双子を授かった際には、ナカイマツリーのおかげでしょう(笑)