2014年4月30日水曜日

ナカイマツリーとピスタチオ

ウガンダの宗教は、いまやキリスト教やイスラム教などが主流ですが、それでも昔ながらの信仰が残っているのもたしか。


今回チャンスに恵まれて、樹霊信仰が残るムベンデ県のナカイマツリーを訪ねました。



じつはこのナカイマツリーは、梨木香歩さんという作家が書いた「ピスタチオ」という小説にでてきます。
梨木香歩さんはわたしが大好きな作家さんで、ウガンダにも何冊か本を持ってきたほど。

この「ピスタチオ」という小説も、大学生のころに読了。読んだ頃はちょうどケニアに旅行するまえで、アフリカってこんなところか、くらいにしか思ってなかったと思う。
それにこの小説は彼女の他の小説にくらべてちょっと趣が違うこともあって、図書館で1度借りて読んだだけだった。


それがこっちに来て1年ちょっと経ってから、そういえば梨木さんはアフリカの小説を書いていた気がする、とふと思いついて調べたら舞台がウガンダでびっくり。
日本から送ってもらって改めて読み返してみたら、いまでは聞き慣れた地名や人名に溢れていて、ウガンダあるあるにも頷けて、物語をずっと近くに感じる。

ウガンダのことやナカイマツリー、樹がある街ムベンデの様子は小説中に細かく描かれていて、非常に興味深いので興味がある方はぜひご一読を。



ナカイマツリーの近くにあった看板はまさかのガンダ語解説のみで、わたしにはさっぱり理解できなかったのでこの小説から補足すると、ナカイマツリーはナカイマという不思議な力を持った女性が変身した姿らしい。ナカイマツリーにお祈りすると双子を授かる、という言い伝えもある。もちろん、それ以外の願い事も受け付けてもらえるけれどね。


お供え物として1つ200Ush (約8円)のコーヒー豆の包みを二つほど購入。


中は実ごと乾燥させたのコーヒー豆。


これを持って、ツリーの壁のような根と根の間に座って、呪術師のおばあちゃんが唱える呪文を繰り返して願い事を伝える。



いくつでもお願い事していいよ、という言葉に甘えてたくさんしちゃった!
そしていつの日か双子を授かった際には、ナカイマツリーのおかげでしょう(笑)



2014年4月29日火曜日

現実にもどる

10日間のホリデーからもどってきて、久しぶりにリチャードの水田に行ってみると。


稲は30cmくらいに成長し、



田んぼはまだ未整備で、



田植えも中途半端。


数日前に植え終わったところは枯れ始めてるし。

あーあ。

ワークショップに行ったり、お葬式があったりして、すごくすごく多忙だったんだ、と言い張るリチャード。


でもでも。
絶対4月の2週目に田植えを終わらせるって約束していたのに。


こんなにあなたがシリアスじゃないなんて知らなかった!
もう収穫全然できないよ!
周りの農家に対するデモンストレーションになってないじゃん!
いったいこれどうするの!


と、思う存分不満をぶちまけて。

正直、手間がかかる稲作は、のんびりした気性のウガンダ人にはそぐわないんじゃないかと考えてしまった。
まあ、過ぎてしまった時間はとり戻せないから、しょうがないかー。

とりあえず現実に戻って、雨が降ってなんとか稲が復活することを祈るばかり。

2014年4月25日金曜日

ザンビアの旅

駆け足で終わってしまったマラウィでしたが、次の目的地のザンビアは余裕をもって訪れました。

ザンビアのメインはかの有名なビクトリアフォールズ。
首都ルサカから、滝がある街のリビングストンまでは大型バスで約7時間。
正直、バス旅は普段の生活で家から首都まで上がるので懲り懲りだったけれども。


ザンビアのバス、超快適!
まるで日本のバスのよう。もはや忘れかけているけれど(笑)




広々2列シートでウガンダの窮屈シートとは大違い。
しかも帰りのバスでは足置きとテレビが付いてて、まるで飛行機かと錯覚しそうでした。


そんなザンビア旅行。
今回の旅のおともはウガンダ、マラウィ、エチオピア、ジンバブエ、そしてザンビアの同期隊員たち!
派遣前訓練後からほとんどの同期とは会っていなかったので、会うのは1年以上ぶり。
みんないいかんじにアフリカ生活に慣れて、たくましくなっていたのでした。

さて突然ですが、ここでクエスチョン。

ここアフリカに位置するわたしの任国ウガンダ、そして今回再会した同期が暮らすマラウィ、エチオピア、ジンバブエ、そしてザンビアに共通する国の特徴とはなんでしょう?

…………

ヒントはこれ。





これを見た我々は、一人残らず大興奮。



というわけで、正解はぜーんぶ内陸国!

内陸国に暮らすわたしたちにとって、シーフードは超ごちそう!!!

生ガキもたべちゃった(^q^)




ザンビアは南アフリカから新鮮なシーフードが入ってくるらしく、おいしいお寿司や海鮮料理が食べられるレストランがあって、初日から大満足なのでした。


リビングストン2日目はいよいよ滝見学!
といきたいところだけれども、ここでもやっぱり美味しいものを…

朝ご飯を食べに、リビングストンきっての高級ホテル、ロイヤルリビングストンのビュッフェへ行きました。


久しぶりに来るかっちりした場所にドギマギしつつも、食のクオリティの高さに大興奮。




朝からサーモンもいただいて、朝食だけで1日分のカロリーを摂取したことでしょう。




日当りの良いテラス席でザンベジ川を眺めながら、優雅に朝食…
普段の鶏やらヤギやら、家畜たちに囲まれながらの朝食とは大違い。たまには、こんな休息も必要なのです。

朝食でしっかりエネルギーをつけたあと、いよいよ世界遺産であるビクトリアフォールズへ!
正直、滝に対してあまり魅力を感じていなかったわたし。
だって家の近所のシピ滝で滝は見慣れてるし(地球の歩き方にはウガンダの華厳の滝って書かれてる)そのうえ雨期の今、水量マックスで濡れたらめちゃくちゃ寒いという噂。
そこまでして、見る…?
と思いつつも、ここまで来て見ないわけにはいかない。
ということで行きました。



行ってよかった!!!

やっぱり、世界遺産はウガンダの華厳の滝とは違うね。
比べちゃいけなかったよ。

雨期だったこともあり、なんとも迫力満点。
ずぶぬれになりつつも、なんだかいろいろ洗い流されたようで、すっきり(笑)

それから植民地時代に作られて、未だに健在の橋の上も歩くことができました。


下から見上げた橋


この橋の対岸はジンバブエ!




今回は行けなかったけれど、いつかジンバブエ側からも滝を見てみたい。

橋の上からは綺麗な虹が臨めました。
自然のすばらしさにただただ感激!



同期は、この橋の上からバンジージャンプにチャレンジしていました。
100メートル落ちるそう…
勇気とお金が足りなかったわたしには、とてもできなかったけれどね!
まあそれはまた次回の楽しみということで。


久々にウガンダから飛び出して、初めてまわった南部アフリカ。
同じアフリカ大陸に位置していて、住んでいる人々も見かけは近所のウガンダ人と変わらないように見えるけれど、言語も文化も食事にも、いろんな違いを見つけるのが新鮮でなんとも楽しかったです。

そんなかんじで今回も大満足な旅行なのでした。

一緒に旅行したみんなに感謝!
今度は日本で、おいしいお酒と海鮮を囲んで語りましょう!






2014年4月22日火曜日

マラウィの旅

久々に休暇をとって、旅にでました!

今回は訪問初めてのマラウィとザンビアへ。南部アフリカ初進出!
マラウィの首都リロングウェまでは、ルワンダ、エチオピアを経由して約12時間…
地図での直線距離ではエチオピアの首都アディスアベバよりちょっと遠いくらいなのに、乗り継ぎの連続でずいぶん遠くなってしまった。

今回2カ国の訪問だけれども、じつはマラウィは1泊2日の超弾丸旅行。
首都リロングウェの空港に降り立ってから、そのままデッザという陶器が有名な町まで移動。


こんな素敵なロッジがあるんです!



工房、クラフトショップ、レストラン、そして宿泊施設がセットになっていて、とってもおしゃれ。


クラフトショップにはいろんなデザインの陶器があって、目移りしちゃう。

アフリカっぽいものから、花柄や水玉など王道デザインまでいろいろ。



日頃プラスチックの食器を使うことが多いから、陶器の温かいデザインにほっこり。
そして併設のレストランでの食器はもちろんここの工房のもので、ごはんも一層おいしくなりました。

デッザで一泊したのち、首都リロングウェへカムバック。
首都を散策して、お昼はマラウィの主食であるシマを試食。



トウモロコシを粉にしてお湯で練ったシマは、東アフリカでウガリとかウガンダではポショと呼ばれるものと同じようなもの…
のはずが、シマのほうがおいしい。
なんか、きめ細かい!そしてもちっとしている!
付け合わせの豆、野菜、お肉もあっさりした味付けでおいしかった!


シマを満喫したあとは、そのまま空港へ。
ザンビアの首都、ルサカに旅立ちます〜

マラウィは地球の歩き方に載っていない国だけれど、もっともっと見所満載で、特にマラウィ湖は美しい湖とオシャレなロッジがあるらしく、行ってみたかったけれど時間切れ…残念。
マラウィ人もとっても親切で素朴で、ウガンダ人のガツガツさに疲れていたので過ごしやすかった!
もっと時間をとって、ゆっくりできればよかったんだけれど。

それもこれも、ザンビアのため…!ということで、ザンビア編につづきます。


2014年4月5日土曜日

新生活


4月になりました。
新学期がはじまったり、新社会人になったり。
日本だと新しいこと尽くしな4月。
ウガンダはとくに変わりもなく、きょうもしっかり雨が降ってくれました。
おかげでじゃぶじゃぶ洗濯ができる!

先日苗床を作ったお米も、牛やらヤギやら子どもやら?に踏まれつつも、なんとかすくすく育っています。




来週あたり、いよいよ田植え予定!


そして先月末はなんと、大学時代の恩師がわざわざ遠くウガンダまで、訪ねてきてくれました。
こんな遠くまできていt
日本食と日本酒と、新しいカメラ(前のは11月に紛失!)と最近の日本の話題とともに、はるばるムバレまで足を運んでいただきました。

わたしの活動している田んぼや養蜂農家さんをまわったり、地元のヤギ肉を食べたり、短い時間でしたがリアルなウガンダを紹介できてよかったです!
スペイン語を教えていただいていたつい数年前は、こんなスペイン語のかけらもない、辺鄙なアフリカの土地で会うなんて、まったく想像してなかったのですが(笑)
人生わからないもんだ!


それにしても。

もう大学卒業してから、丸々2年経つんだね
結婚した子がいるんだね!!!
今月から、日本は消費税が8%になるんだね!!!!!!!!


いろいろ、驚くことが多かったです。
もうすっかり浦島太郎な気分。

でもなによりも、わたしのウガンダでの日常を非日常として感じてくださった先生がとても新鮮でした。
牛が歩いているのも、蛾が大量に舞っているのも、ヤギや七面鳥がはびこるのも、すっかりふつうになってしまったから。
たくましくなったね〜と言われて、あまり感じていなかったけれど、たしかに来た当初はゴキブリも叩けなかった。
やっぱり、慣れるもんだ!

今月で、残りのウガンダ生活もぴったり半年を切りました。
ゴールが見えてきたからこそ、気を抜かずに、毎日たのしくがんばります^^