2013年11月6日水曜日

日食観察会


11月3日に、ウガンダでは日食が観察されました。
きれいな日食が観測できると言われていたウガンダの北部地域には、世界中から天文学者や観光客が押しかけたのだとか。
新聞の第一面にもEclipse(日食)の文字とともにウガンダの大統領、ムセベニさんが。
彼も日食グラス片手に観察したそうです。



去年、5月に日本でも日食が観測されたこともあり、日本でも話題になっていた今回の日食。
とても幸運なことに、横浜市から日食グラスを寄付していただき、わたしの任地にある小学校で日食観察会を行いました。


日食グラスの他に、日本の学校紹介や小学生からのメッセージもいただきました!


日食は夕方の4時すぎに始まるということで、それまでCultural Festivalといったかんじで、日本の文化紹介やポン菓子の実演をやりました。

隊員による空手ショーや、アブラハムの子~ガンダ語ver.~の歌とダンス、そして大迫力のポン菓子実演に子どもたちも先生たちも大興奮でした。



ただ、甘いポン菓子は子どもたちに大人気だったけれど、先生たちからは甘すぎる!とのご意見をいただいたり。
紅茶に5杯も6杯も砂糖を入れるのに、お米が甘いのはやっぱりなんだか腑に落ちないみたい。
だから先生方には砂糖なしのポン菓子が好評でした。
ウガンダでポン菓子ビジネスをやるなら、ちょっと工夫が必要かも。

そして4時過ぎ。
少しずつ、太陽が欠け始めて日食がスタート。



雨は降らなかったけれど、ちょっと雲が多くて雲の合間から覗く太陽を頑張って観察しました。


それから理数科隊員による、どうして日食がおこるのか?というレクチャーで日食のメカニズムもばっちり。



お約束のウガンダタイムで1時間近く遅れてのスタート&雲行きが怪しいお天気だったけれど、おかげさまで文化紹介も日食観察も大成功に終わったのでした。


手伝ってくれた隊員&専門家のみなさま、どうもありがとう!
そして日食グラスを送ってくれた横浜市のみなさまにもありがとう!


2013年10月25日金曜日

ウガンダ英語の罠


最近ちょこちょこ顔を出す小学校で、きのう、なんとも珍しいことにムズング(外国人)に出会いました!
イングランドから来たローリーは、この小学校で2か月間のボランティアをするそう。
任地で、わたし以外の外国人はほとんどいないなか、なんとも嬉しい出会いなのでした。
夢中になって長椅子に座っていろいろ話していたら、一人のウガンダ人が
 ” Can you extend a bit? ”と一言。
“ Ok~ ”とわたしは思ったけれど、英語ネイティブの彼女が
” What does it mean? (それってどういう意味なの?) ”と質問。
そういえば1年前、こんな戸惑いも多かった…と今になって思ったり。


extend は辞書で引くと、「引き伸ばす」や「広げる」という意味なので、こんなシチュエーションで言われると「一体何を伸ばすの?」って感じなのだけれど、つまりは「ちょっとつめて」ということ。

こんなウガンダ英語はじつはたくさんあって、例えば
Let me come. (ちょっと行ってくる、すぐ戻ってくるよ)
You are lost! (久しぶり〜しばらく見なかったね!) など。

あと文法を無視した
How is you? (= How are you?)
You called who? ( =What’s your name?
の意)
なんてのもよく聞いたりする。

はじめは「???」だったけれど、今ではネイティブ相手に使ってしまって自分も相手も戸惑うくらい、すっかりわたしにも定着してしまった。
そんなこんなで英語力が伸びたとはとても言えないのだけれど、彼らの言い回しを使えたり理解できたりするほうが、なんだか溶け込めたかんじがする。

こんなウガンダ英語が生まれるのも、やっぱり母語にあたるガンダ語やわたしの地域のマサバ語の文法と言い回しに引っ張られているからで、にもかかわらず英語がローカルなレベルまで浸透しているのは、しみじみすごいなぁと思う。
その背景には、部族ごとに全く異なる言語を話すという、日本では考えられないような理由があるわけだけれど、幼い子どもからおじいちゃんやおばあちゃんと呼べるような年齢の人とでも、英語で意思疎通が図れることは、なんだか感慨深いところがある。もちろん話せない人もなかにはいるのだけれど。



簡単な英語だったら分かるお米農家のおじいさん一家


そうは言っても、ウガンダ英語はやっぱりウガンダ人にしか通用しないわけで、ローリーとの会話でしっかり英語力をextendしていきたいところ!

2013年10月11日金曜日

ゴーヤと大根できました



農家の収入向上策の一環になれば、と始めた野菜栽培。

マーケットで見かけるのはトマト、ニンジン、タマネギ、キャベツとピーマンなど10種類くらいで、しかもどのお店も同じような野菜しか売ってない。
だから新しい種類の野菜を作ったらおもしろいんじゃないかしら、ということでニラ、ズッキーニ、ネギ、オクラ、ゴーヤに大根と、ムバレのマーケットでは見たことがない野菜を栽培することに。

そしてこのたび、ゴーヤと大根が収穫できました!



ニラとズッキーニは見事に芽が出ず、オクラは発芽したのに農家さんが誤って耕してしまい失敗。
そんな失敗があったからこそ、なおさら嬉しい収穫なのでした。

ウキウキとゴーヤの切り方と、大根のおいしい調理法をニャボ(ウガンダ人のおばちゃん)たちに伝授しようとはりきっていたのだけれど。



「全部もって帰っていいよ」とニャボたち。
いやいや、おいしいんだよ、栄養もあるんだよ、と言い含めて、とりあえず一つずつ置いていったけれど。


切ったゴーヤを見て「…。」なニャボたち。


食に対してはとことん保守的なウガンダ人。
新しい野菜を食卓にあげるのは、そう簡単ではないみたい。
ゴーヤの苦さはウガ人がよく食べるスクマウィキ(ケールの一種)と似てるし、大根だってニンジンと見た目が似てるんだけどな。

それでもわたしはわたしで、ゴーヤチャンプルと大根の煮物をおいしくいただけてハッピーなのでした。
このおいしさ、伝わってほしいけれども、まだまだ壁は越えられないなー。